本作品は、1996年に三谷幸喜が「劇団東京ヴォードヴィルショー」のために書き下ろしたシチュエーションコメディ。上演当初から話題となり、翌年には全国でも上演され、高い評価を獲得した作品です。2008年には佐藤B作が自ら演出を手掛け<アパッチ砦の攻防より「戸惑いの日曜日」>として上演され、以降も「劇団東京ヴォードヴィルショー」を代表する名作として受け継がれ、上演されてきた名作が、9年半ぶりに上演いたします。
<嘘>も方便。
物事をうまく進めるためには、ちょっとした<嘘>は必要なもの…。
ある日の午後、高級マンションの1室。以前この部屋の持ち主だった鏑木が、テレビの修理屋を装ってやってくることから始まる。彼は妻子と別れ、今は愛人と暮らしているが、娘が婚約者を連れてくることに。そこで、4日前まで住んでいたこのマンションで会うためにひと芝居=
<嘘>をつくことを思いついたのだ。
ところが、今の居住者の鴨田夫妻が留守の時間帯を調べて入りこんだはずなのに、次々に夫妻が帰宅してきてしまう。そのうえ、マンション自治会の副会長夫妻や不動産屋、鏑木の前妻や愛人、ついには娘の婚約者の両親までが、入れ替わり立ち替わりやってきて……。ちょっとした
<嘘>のはずが、繕えば繕うほどに、いつの間にか"おおごと"に…。
絶体絶命のピンチ!さあ、どうする鏑木研四郎!?